私たちが考えるコミュニティとは、外国人コミュニティのことではありません。国籍関係なく、いろんな人がいるコミュニティとしてとらえています。
鶴見には多くの外国人が暮らしていますが、日本人と外国人が関わる機会はあまりありません。
そのために生まれてしまう誤解や無関心、それがきっかけで生じてしまう対立などがあるかもしれません。
それを少しでもなくせるように、「○○人と○○人」ではなく、「人と人」として関われるようにするきっかけづくり、働きかけを行っています。
言葉が通じなくて生活に困るという経験のある人はあまり多くないかもしれません。
そんな状況に置かれた気持ちを理解するのは難しいと考えて、日本語が一切通じない世界を体験するワークショップをつくりました。
与えられたミッションをポルトガル語や中国語などを使ってクリアし、私たちが行っている活動を「言葉が通じない体験」を通して理解してもらうきっかけになるプログラムです。
高校や大学、イベントなどで実施していますが、参加をきっかけに学習支援のボランティアに来てくださった方々もいます。
スタッフは主にフリースクールの生徒や卒業生で構成されています。普段、言葉が通じなくて困る体験をしている当事者たちです。
いつも教えてもらう・支援してもらう立場に立たされやすいですが、ここは彼らが本来の力を発揮できる場ともなりました。
近隣の小学校~大学と連携して、ワークショップを行ったり、私たちが感じている課題や活動についてお話をしたりしています。
外国につながる生徒が多く在籍する中学校では10年近く「多文化デー」で、ダンス(サンバ)、カポエイラ、料理、外国の遊び、日系ブラジル人の講話などをしています。
外国につながる生徒たちは、自分のつながる国を紹介してもらえることに嬉しさを感じ、日本人の生徒たちは、自分の隣にいるクラスメイトのルーツの国について知り、今まで知らなかった新たな発見ができるきっかけになっています。
外務省やJICA、海外日系人協会などの依頼を受けて、海外の日系人社会のリーダーやこれから海外へ行くボランティアなどを対象に、ABCジャパンの活動紹介や私たちが見ている・感じている課題などをお話ししています。
地元で開催されるイベントでブース出展を行っています。ブラジルのおいしい料理を出したり、活動紹介の展示を行ったり、ことばのクイズを行ったりして、ABCジャパンの活動を知ってもらい、ブラジル文化に親しみを感じてもらえるようにしています。
外国の言葉や文化を知ってもらうために各種教室を開催しています。
語学教室は、ネイティブスピーカーが講師です。
講師とともに、生きたブラジル・ポルトガル語を楽しく学びます。
ブラジル文化や習慣について理解を深め、ブラジル好きな人たちと出会える場所です。
初心者から上級者、ビジネス向けまで、一人ひとりのレベルや目的に合わせたコースから選べます。
グループレッスンと個人レッスンがあります。
講師とともに、本場の中国語を楽しく学びます。
中国の文化や伝統について知り、中国人が実際に使う自然な表現や正しい発音を身につけられます。